カトラリーは手間が掛かるので、実はあまり割りのいいアイテムではないが、僕は20種類くらいを作っている。プレート類と比べても、カトラリーほど実用性が求められるものはない。でもそこが面白い。(以前の記事「難産フォーク」)
一作目のデザインがそのまま商品になることは、まずない。使ってみて、改良するの繰り返し。そうするうちに、形は用途が決めてくれる。後は全体のバランスだけ僕が見る。そんな感じでデザインが決まる。その実用性ゆえに"自分のカタチ"にこだわることの意味のなさを教えてくれたのはカトラリーだった。答えは暮らしの中にあった。
カトラリーのカタチ
「手づくりする木のカトラリー」にはフォークの製作過程も載っています。家庭で出来る方法で、とのことで、バンドソーが使えなかったので、結構苦労したなあ。でも時間をかければホームセンターで手に入る手工具だけで作れると思います。巻末に材料の入手先なども載っていますので、ぜひ挑戦してみてください。また、スプーンのワークショップなどもしたいと思っていますので、そちらの方もよろしかったら参加してみてください。
手づくりする木のカトラリー 西川栄明著 誠文堂新光社
Takeo | 戻る | 2009 10.26