蜜蝋ワックス

 今、工房では堺クラフトフェア(10/31,11/1)とKOHOROさんでの個展(11/20~)を控え、量産体制に入っている。ということで、今日はそれに備え、最後の仕上げ塗装で使う蜜蝋ワックスを作った。蜜蝋はミツバチの使われなくなった巣を砕いてお湯で溶かして漉したもの。蜜蝋そのものは硬い固形物で、そのままでは塗れないので、ウチでは荏ゴマ油とブレンドしている。
蜜蝋は長野で木工をされている芦田貞晴さんにいただいた。芦田さんは自宅でミツバチを飼っているのだ。貴重なものをありがとうございました。

ちなみに、僕の作る蜜蝋ワックスのレシピは蜜蝋3に荏ゴマ油7の割合。
作り方は、まず鍋にお湯を沸かし、ボウルを浮かべて分量の油を湯煎して温める。次に蜜蝋を溶けやすいように細かく砕く。温まった油に蜜蝋を加え、ゆっくり溶かす。(溶かしている間、色は飴色)

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 完全に溶けたら、温かいうちに保存容器に流し込んで、そのまま冷ます。冷めて黄色くなったらペースト状の蜜蝋ワックス完成。美味しそう!(自然の材料なので、本当に食べられます。あえては食べませんが...)

miturou2.jpg
簡単に見えますが、やっぱり大変なのは蜜蝋をとる工程。今回は楽してスイマセン。でも来年はウチでもミツバチを飼いたいと芦田さんに習ったり、本を買ったりして勉強中。居心地のいい巣を作れたら、そこに自然とミツバチが住み着くんだそうで、このどっちに主導権があるのか分からない関係って、楽しそうだなあ。そしてもし来てくれたら蜜蝋は採れるし、ハチミツはお菓子にも使えるし一石二鳥だ!と、今からとらぬ狸のなんとやら。



Takeo | 戻る | 2009 10.17