mamma mia project

News
ニュース

mamma mia project
〒520-3305
滋賀県甲賀市甲南町野川835
Tel,Fax 0748−86−1552
info@mammamia-project.jp
pâtisserie MiA
Open / 11:00−17:00
Cafe / 12:00− (L.O. 16:30)
Closed / 月・火
gallery-mamma mia
Open / 11:00−17:00
Closed / 月・火

陸前高田ワークショップのご報告

2011陸前高田2
京都から夜行バスで仙台へ。そこからはレンタカーで陸前高田へ向いましたが、途中、一関などはとても味わい深い街で、道中ちょうど紅葉の季節でもあり、ちょっとした観光気分。そんな私たちに突然飛び込んできた陸前高田の沿岸部は本当にそこで線を引いたように、瓦礫の街でした。カーナビに曲がるよう指示された先に道はなく、表示されるコンビニやガソリンスタンドも痕跡すらありません。私たちは止まって周りを見渡す心の余裕もなく、ほぼ無言のまま集合場所の仮設住宅に向いました。
高台の流された街の見下ろせる場所にある仮設住宅。砕石が敷き詰められた上に無機質な建物が並んでいます。子ども達が遠巻きに「この人たちは遊んでくれる人だろうか?」といったふうにこちらをうかがっている様子。ちょっと安心してもらおうと挨拶するときちんと返してくれました。
前日に積み込み、見送ったトラックも到着してベンチ作りワークショップ、ジャムとクレープ作り、写真撮影のための簡易スタジオの準備。当日は雨の予報なので、テントの周りにもシートを張って雨対策をしたりしていると、仮設住宅には街灯などもほどんどないため、あたりは真っ暗。明日は遅くとも4時には終わらないと暗くて片づけができないなと思いながらその日の宿へ向います。途中、りんごの直売所を発見してジャム作り用のりんごも買えました。一応用意してきましたが、できれば陸前高田のりんごを使いたかったので、ホッとした様子のミア。
2011陸前高田3
私たちの泊った宿は陸前高田の隣町、大船渡の「ホテル福富」。大船渡も津波により大きな被害を受けました。暗くなってからチェックインしたので、そのときはあまりよくわかりませんでしたが、妙に早起きしてしまった翌朝、暗がりの中を歩いていると、だんだん明るくなってくるに従って、その惨状を目の当たりにすることになりました。宿の周りは全て瓦礫の山でした。ホテル福富さんも2階まで津波にさらわれたものの、残った3階部分だけで営業を続けながら修復をし最近になってようやく全ての階が使えるようになったそうです。
2011陸前高田42011陸前高田5
そしていよいよ仮設住宅でのワークショップです。雨の予報ながら夜中に降った雨は早朝にはやんでいました。なんとか一日もちますようにとみんなで願いながら宿を出発しました。

2011陸前高田6
当日はベンチを私タケオと木工スタッフ松田でそれぞれ2台を担当し、4台仕上る予定。日曜日なのにたくさんの子ども達が手伝いに来てくれて、一生懸命に木を磨き、組み立てを手伝ってくれてなんとか4台を完成させることができました。
ジャム作り、クレープ作りにもたくさんの子ども達が手伝ってくれて、完成したジャムは子ども達が張り切って各戸に配達に行ってくれました。
大西カメラマンによる写真撮影もテントの中に簡易スタジオを設営して写真館で撮ったような写真に参加してくださった皆さんも喜んでいただいていたようでした。
こんな小さな事しかできなくて、正直、これは私たちの自己満足に過ぎないんじゃないかと思うこともあったのですが、参加してくれた子ども達の一生懸命な姿と笑顔に逆に勇気付けられました。みんなありがとう。そして色々と気を使って道具を貸してくださったり、ワークショップだけでなく準備や片付けをお手伝いいただいた仮設住宅の皆さん、ありがとうございました。
また当日は、大阪府の職員の方もボランティアで駆けつけてくださって、手伝っていただきました。とても助かりました。本当にありがとうございました。
最後になりましたが、今回のプロジェクトのはじまりとなった「つくる」の本にご協力いただいた皆さん、そして、お買い上げいただくことでご協力いただいた皆さん、その他、色んな形で応援してくださった皆さん。皆さんのお陰でベンチ8台とジャムを少し、写真を数十枚お届けすることができました。私達のできたことは本当に小さな小さなことでしたが、それでも実現することができたのは皆さんのお陰です。これからも私たちにできる範囲で何か続けていけたらと思っています。本当にありがとうございました。
(当日の写真はあまり撮れませんでした・・・。後日、大西カメラマンの写真を見て頂けるようにします。)