伝授
2年3ヶ月一緒に仕事したモリモトさんは独立準備のため、今月末で工房を去る。今は来月7/27からの家具展に向けて、栗のテーブルを新人マツダさんと作っている。写真は天板の反りを止める、吸い付き桟加工を"伝授"しているところ。ビスなどを使わず脚部と天板を接合する構造なので、なんと言ってもここが肝。当たり前だけど、二人とも真剣。
Takeo | 2011 06.25
2年3ヶ月一緒に仕事したモリモトさんは独立準備のため、今月末で工房を去る。今は来月7/27からの家具展に向けて、栗のテーブルを新人マツダさんと作っている。写真は天板の反りを止める、吸い付き桟加工を"伝授"しているところ。ビスなどを使わず脚部と天板を接合する構造なので、なんと言ってもここが肝。当たり前だけど、二人とも真剣。
Takeo | 2011 06.25
2011 06.20
今日、新作のベンチをお店に置いた。そうしたら、その前を通りかかるたびに腰掛けたくなるんだな。なんでだろう。大きさがいいのかな。何か人を受け入れてくれる包容力があるというか、魅力があるというか。
そして、ふと思った。思わず座りたくなるベンチってすごく優れたコミュニケーションツールになるよなと。イスはあっちのほうへ持っていけちゃうけど、ベンチは必ず隣にすわってくれるんだから。そうやって人が集まったり、近くにいる人に話しかけたりって風景は想像するだけで楽しい。
いつかベンチだけの展示会をやろうかな。
Takeo | 2011 06.16
Takeo | 2011 06.14
イスの組み手。組んでしまうと全く見えないところだが、こういうところを手を抜かずにやれるかどうか。実はもっと簡単な方法もあって、それは手間が1/5くらいでできてしまう。どちらの方法でもお店に並んでいる時点では見た目は全く変わらない。でも僕たちの工房では、やっぱりやらない。それはプライドだとかこだわりとか言う前に、そんなやりかたを採って、すぐ壊れたときのことを思うと、怖くてやれないのである。
*この組み手を組んだとき、中はどうなっているのか?「続きを読む」を。
Takeo | 2011 06.12
今、新しい家具のシリーズを作っている。
最近の流行りなのか、色んなところで安易にシンプルという言葉が使われすぎていると思う。僕には「そんな簡単なことじゃないんだ、シンプルっていうのは」という思いがあって、基本的にこの言葉を使わないことにしている。"シンプル"は僕にとってはちょっと別格で、大げさに言えば神聖な言葉なのだ。
ただ、特別すぎてシンプルについて真正面から向き合うことを避けていたとも感じている。でも、家具を作り続けていくためには、いつかはやらなきゃいけない。家具が暮らしの中に占めるウェイトはお皿やカトラリーの比ではないのだから。
このシリーズに関しては、かなりの覚悟でシンプルに取り組んでいるつもりである。(結果として"シンプル"な家具になっているかは別として)
暮らしの中で必要とされるシンプルとはどんなものなのか。
このシリーズを中心に、今夏、家具の展示会をしようと思っている。
Takeo | 2011 06.03